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遠くから春の落雷が聞こえてくる。 柔らかなふわふわした布団の中で私は小さく身じろぎしながら、夢現の境目のまどろみの中でその音を聞く。布団に包まれた私はまるで小さな雛鳥で、暖かく優しい時間の中で守られていて、この世界に不安はなく、甘い甘い時間の中へ解けていくみたいで。 そして私は、長く、長く夢を見る。 『春雷や、僕らは長く夢を見る』 ……………………………… 「ssコンペぇ?」 放課後のざわめきが教室の中を潮騒のように満たして、かがみはそのざわめきの中へ一つ新たなざわめきを混ぜるように声をあげた。 委員会へ急ぐみゆきと、お菓子の材料を買うために早く教室を出た妹を除いて、今机を囲んでいるのはこなたと、そして珍しいことに下級生の田村ひよりだった。ひよりは上級生のクラスに入ってきて、多少落ち着かない様子ではあるものの、なにやら強固な意志を眼鏡の奥に宿らせ、かがみの言葉に大きく頷いた。 「そうっすよ!今、ssコンペが熱いんっす!」 そう力説するひよりは、まるでゲートに入れられた競走馬のように鼻息も荒く語る。 「いまうちの文芸部主催のssコンペが行われようとしてるんす!我らがアニ研も参加するんすけど、ここは一つ、先輩方の助力を願いたい、と思ってここまで来たっす!」 「助力って言われても、ねえ?」 かがみが困った顔でこなたの方を見ると、こなたはいつもの感情の読めない表情でぜんぜん関係ない方向を見ていた。その細めた、遠くを見るような視線のまま、こなたは探るように言った。 「うーん、ひよりんさあ、それって何か見返りあんのかなー?どうせ裏があるんでしょ、裏がさ」 こなたの言葉に、ひよりはにやりと笑った。 「いやー、さすが泉先輩には隠せないっすねー、実はうちの部長が文芸部長に挑発されて賭けをしちゃいましてね。勝つとアニ研的にいろいろおいしいんすよ。もちろん、協力してくれたら、いろいろ融通するっすよ。ほら、最近出たあれの限定グッズが……」 ごにょごにょ、と怪しい相談を始めるこなたとひよりを、かがみは呆れた気持ちで眺めた。要は、アニ研と文芸部の賭けに私たちを巻き込みたいのだ。しかしなぜ、私たちなんだろう? 「うーん、ひよりん、言いたい事は分かった」 こなたはうむうむ、と頷きながら腕を組む。 「でも言っておくけど、お父さんが小説家だからって、娘が小説書けると思ったら大間違いだよ」 「え、でも、眠れる遺伝的才能とかがあるんじゃないすかねー?」 「こいつにー?ラノベ読むのも嫌がるような奴だよ?」 なぜ私たちなのか、という疑問についてかがみは納得したが、明らかに頼む相手を間違っている、とも思う。ssってよく知らないけれど、小説みたいなやつでしょ?こなたに書ける訳がないじゃない。かがみがそう思っていると、ひよりが辺りをはばかって小声で言った。 「まあいっそ、泉先輩のお父さまに書いてもらっても……」 「おい」 夏休みの自由工作か!反則だろ!? 「でもまあ、ssコンペ自体は面白そうじゃん。私もオタクの端くれとして、ssの世界を無視する訳にはいかないねえ。書くかどうかはともかく」 「そうっすよ!そうっすよ!ともかく、せめて部室までは来て下さいよ!私の顔をたてると思って!」 ひよりの必死の頼みにこなたは、とりあえず文芸部室まで行く事に決めたようだ。かがみはそれを見て席を立つ。 「じゃあ、私は帰るわよ」 「え!?かがみも来るんじゃないの?!」 「なんで私が行かなきゃいけないのよ。関係ないじゃない」 「えー、冷たいよかがみ~」 こなたがべたべたとひっついて足止めしてくる。内心はともかく、うっとうしそうにかがみはそれを払いのけた。 「私が行って、何するっていうのよ」 「えー」 「いやいや柊先輩、今回のssコンペの内容はイエスさまが見てる、通称イエ見てっすよ、柊先輩も知ってるラノベじゃないっすか?」 それはかなり有名なラノベで、やや百合百合~で、お姉さま~、な内容ではあったが、かがみもバッチリ読んでファンにはなっていた。 「まあ、知ってるけど?」 「原作のファンなら、一度イエ見てssの世界を覗いても損はないと思うっすよ!ssの世界は本当に多種多様っすから、きっと楽しめるssがあるっす!絶対っす!」 まるで夢を語る少年のようにキラキラした目で熱弁するひよりに、かがみはちょっと引きながらも、素朴な疑問を述べた。 「でもそれ、素人が書いてるんでしょ?」 かがみのその台詞に、こなたがいきなりガバっと立ち上がって、意義あり!というゲームボーイアドバンス風の声が聞こえてきそうな調子でかがみに言った。 「おーっと!同人の世界をなめちゃいけないよかがみ!素人だと思って甘くみると火傷するよ!本当に凄い人はどこまでも凄いのが同人の世界で、しかもssなら無料!これを逃す手はないよかがみ!それに、ラノベ好きならssだって絶対楽しく読める筈だもん!だから一緒に行こうよ!かがみ!」 熱弁を身振り手振りつきで行うこなたに圧倒されてしまったかがみは、まあいいや、と思って、文芸部室に行く事に決めた。。 「そこまで言うなら、ついて行ってあげるわよ」 それに、最初からついて行くつもりではあったのよね・・・だって一人で帰るのはちょっと何ていうか・・・。こういう風に、本心とは反対のポーズとかするから、ツンデレって言われるのかな? そんな事を思いつつ、立ち上がってかがみは鞄を手に持つ。かがみが行くと決めるとこなたは本当に嬉しそうな笑顔を浮かべて、その笑顔を見てかがみは、なんとはなしに行く事にして良かった、と思った。 「それじゃ、行こうか」 そして三人で教室を出る時に、ひよりは小声でこなたに囁く。 「いやー、助かりましたよ。泉先輩が無理なら、少しでも読書暦のある柊先輩を引きずりこみたいですからね」 「かがみ、意外とssとか、のめりこみそうだしねえ」 「オタク道へ引きずりこむ第一歩っすね!」 くっくっくっ、そちも悪よのう、と時代劇みたいな空気を出しながら教室を出てくる二人に、かがみは嫌な予感しかしない。 「あんたら、何かろくでもないこと企んでるじゃないでしょうね?」 「「まさかまさか」」 しょうがないわね、と呆れつつ、三人で放課後の廊下を歩く。部活動の生徒たちがグラウンドであげる遠い声が、郷愁を誘う懐かしさと共に、翳り始める日差しと共に窓から入ってきた。長くなり始める影を引きずりながら、隣を歩くこなたやひよりを見て、私たちはまだ子供だな、と不意にかがみは思った。 「正直、ssとかコンペとか、よく分からないんだけど」 と沈黙を破るためにかがみがたずねると、否応なく子供である私たちを意識させる、細く小さな手をこなたが元気よくあげて答えた。 「ふうむ、いい質問だねかがみ。ss、が何の略かは諸説あるんだけど・・・ショート・ストーリー、とか、サイド・ストーリーとか・・・でも要は、原作があって、そのキャラクターや設定を使ってファンが勝手に作るお話、主に文章の場合を、ssと呼ぶのだよ」 「同人小説ってことね」 「まあそうなんだけど・・・なんだかそれだと、あららぎ、とか、白樺派、って感じを一般人はイメージしそうだけど・・・かがみもオタになったよねえ」 「なってねえ!」 そこだけは断固譲れん。 「ともあれ、原作への熱い愛をぶつけるのがssなんだよ、かがみん。結論から言えば、愛だよ、愛」 「まあぶっちゃけ、キャラクター同士を勝手にこう、くんずほぐれつー、な愛も大量にあるっすけどね!」 「あんたらの愛って、ほんと歪んでるよな」 三人のいつものようなやり取りは、放課後の校舎の固く静かな壁に長く反射した。窓枠の長い影が廊下を黒く切り取り、外から差し込む夕日になろうとする太陽の、静かに微笑するような日差しが、ゆっくりと今日も終わっていく事を教えてくれようとしている。 こなたはかがみの方を、無垢に思えるほど澄んだ目で見て言った。 「んで、コンペというのは、ssを出して競い合う事を言うんだよー。お題がつくことなんかもあるよ」 「今回は特にお題とかなく、普通にイエみてssを募集してるだけっすけどねー。ネットにアップして投票ボタンで優勝が決まるっす。アニ研からも部長や私や、いろいろな人が参加して、外部からの飛び入りも大歓迎っすよ」 「ふうん、結構本格的ねえ」 「まー、私はエロゲの文章はよく読むから、同じノリでssもちょっとだけ読んだ事がある、って程度だから。参加は厳しいかなーって」 三人で放課後の廊下を歩いていると、夕日の光のもの悲しさのせいか、かがみは少しだけ、こんな事してていいのかな、という気持ちになった。 卒業も受験も、そう遠くない場所に控えている私たちは、夢と現実の間でまどろむような時間を、ここで過ごしている。でもいつか現実は私たちに追いついて、その無慈悲さを思い知らせるのかも知れない……。 「お、着いたっす、ここが文芸部室っす」 その部室にかかっている、文芸部、という元は白かったであろうプレートは随分と黄ばみ、ふるめかく立ち入りがたい空気を出していた。かがみ達が勇気を出してそのドアを開けると、中では二人の生徒が口論しているところだった。 「いやだから、これはリアリティを出すための演出で……」 と気弱な抗議の声をあげた、眼鏡をかけたショートカットの女生徒に、意地悪な目をしたセミロングの髪の生徒が、まるで遥か高みから投げ下ろすように見下した声をかけた。 「うーん、何が問題っていうと、要は結局つまらない事よね。リアリティって言葉を言い訳にされてもねえ。その理屈で言うと、現実はつまらないものだから、書いているものがつまらなくてもいいって事にならない?違う?」 いま、まるで王侯貴族のようにふんぞりかえり、お菓子がなければフォアグラを食べればいいじゃない?とでも言わんばかりの口調で喋っているその女生徒は、かがみ達が入ってくるのを見ると涙目になっているショートカットの生徒を無視して、話は終わったと言わんばかりに入り口に向かって数歩だけ歩き立ち止まった。 「そこで突っ立ってないで入ってきたら?」 まるで下士官をしごく鬼軍曹みたいに入り口に向かって仁王立ちをする、夜目の利かない鳥のように目つきの悪い痩せぎすのその女生徒は、酷薄な印象を与える薄い唇を微かに吊り上げてこちらを見ており、その刺すような視線の中を、すかさずひよりが前に出て言った。 「これはどうもどうも犬井部長、ちょーっとコンペの事で外部の人間を招きたいとか思いましてねえ。なにぶんうちはアニ研なんで、ssはちょーっと専門外でしてまあ、コンペの事とか色々、まあ、このお二人に説明したいと思ったんすよ。あはは」 「八坂がss書けるんだから、充分なんじゃない訳?」 「あははは、こうちゃん先輩っすか、そりゃもう気合いれてるっすよ。あははは。でもまあ、それはそれって事で」 「まあ、気合みたいな精神論で書くものが面白くなることはないけどね」 明らかに言わなくていい嫌味をわざわざ言ってくる女生徒に、ひよりは笑顔を引きつらせつつも、何とか外面を保って言った。 「あはは、手厳しいっすねえ」 「泉そうじろうの娘を連れてきたらしいけど、あの人も最新刊では大分外しててたし、どうかしらね?」 こなたは犬井部長の言葉を完全に無視した。まるで聞こえてないみたいに。 既にかなりの勢いで帰りたくなったかがみだったが、今さらここまで来て帰る事は出来ない。部室の空気はまるでみっしり針でも詰まっているみたいに緊張しているし、さっき叱られていた生徒は涙と屈辱を堪えて震えている。とてもじゃないが、ここにずっと居たいと思えるような場所ではない。 「おおー、これはなかなか良さそうなPCだねえ」 空気を読んだのか読まないのか、こなたが部室内のPCをいじりはじめて、ひよりとかがみもすぐにそこに集まった。それと同時に、開いた入り口めがけて泣きながらさっきの生徒が出て行き、きまずい思いが三人の胸の内にそれぞれずっしりと重くのしかかった。 「ちょっと田村さん、なんかこう、話が違うというか、明らかに空気が重過ぎるんだけど」 「あはは、まあ、ああいう感じなのは犬井部長だけっすから。大丈夫、大丈夫っす」 「ひよりん、確か部長が挑発されてって言ってたよねえ……実物を見てなるほど、って感じなんだけど」 犬井部長、と呼ばれた悪魔みたいに性格の悪そうな生徒は、そのまま何事もなかったように椅子に座ると文庫本を読み始めた。周囲の視線もなんのその、平然と胸を張って本を読んでいる。 「でもここに来て、ひよりんは私達に何をさせたいの?」 「そう、それなんすけど……」 そう言ってひよりはPCを操作していたが、うまくいかないらしく首をひねっている。そこへ文芸部の生徒らしい、長い髪を後ろで三つ編み一本にした、色白で病弱そうな、まさに文芸少女そのものという雰囲気の生徒が来て、マウスをさっさっ、と操作してくれた。 「……コンペ会場になる、陵桜高校文芸部サイトはここ……イエみてssリンクはここ、イエみてお勧めssフォルダはここ、部員達のssはここ、他に何か知りたいことはある?」 「い、いえ、特にないっす!ありがとうございます!」 「どういたしまして」 そう言って、その生徒は唇の片方だけを吊り上げてニッと笑うと、そのまま三人の近くの椅子に座った。 「何かあれば聞いてね」 彼女もまた、犬井部長と同じく文庫本を読み出したので、ひよりは曖昧に頭を下げると作業に戻った。 「まあ、聞いて下さいよ先輩方、イエ見てssは基本すべてイエ見てssリンクに掲載されてるんす。もちろん、掲載漏れてる奴もあるんスけど、九割はこれで見つかると思って間違いないっす」 イエ見てのssを見たかったら、まずイエ見てssリンクで検索する、検索項目もかなり詳細にジャンル分けされていて、なかなか便利そうにかがみには思えた。 「ふうん、これって、誰が登録してるの?」 「ss書き達本人の場合が多いっすね。自分で書いて、読んでもらいたいからssリンクに登録する。するとそこからお客さんが来る、というのがイエ見てss界っすね。もちろん、我らが陵桜高校文芸部サイトも、イエ見てssリンクに登録してるっすよ。登録ss数は1000を超えるんじゃないすかねえ」 「そのssリンクって、只で作ってる訳よね」 「もちろんっす」 かがみは不思議に思って尋ねた。 「みんな、何が嬉しいのかしら?」 そう聞くかがみを何故か可哀想なものを見るかのようにこなたが見て、諭すように言った。 「分かってないなあ、かがみん。愛だよ、愛」 何故か得意げにニヤリと笑うこなたなのだった。 そんな二人のいつものじゃれあいの空気を知ってか知らずか、ひよりが目的のページを上手く開く事が出来た為か、少し弾む声で仕切るように言った。 「とりあえず、お勧めssのいくつかと、うちの文芸部のssとか、さらっと見てみて下さいっす」 こなたは少し頷いて言う。 「ふむ・・・私はパスで」 「ちょっと待てお前、何しに来たんだここに」 「いやいやかがみん、字を読むとなると、なかなか覚悟が必要でねえ。とりあえずかがみから読んでよ。私はその間に字を読む覚悟を決めるから」 何の覚悟だそれは。 でも文句を言っても仕方がないのでかがみはssを読みだし、その間に、こなたはひよりとの雑談に興じ始めた。 「まあ、泉先輩には、後でPCでコンペのレギュレーションなんかを確認しつつ、コンペの空気を知ってもらえれば……」 「知ったところでねえ……」 「レギュレーションなら」 といきなり、文庫本を読んでいた筈の三つ編みの生徒が言った。 「難しいルールがないから、口頭でも説明できる。長さ自由で、イエ見てのssを書く、今回のコンペは、本当にそれだけだから。主催は陵桜高校文芸部webサイト。三十万ヒット級のサイトだから、そこそこ参加者もいるし、閲覧者の多くは犬井部長のファンでもある」 「え、あの人の……」 「ドストエフスキーを愛好する部長の作風は文学的で……私は部長みたいにずっとssは書き続けられない。私は降りた。脳天をぶち割られたから。私には才能がない。思想がない。私が垂れ流すのは黄色い反吐だけだ」 そう言って彼女は虚空を眺めながら「毎朝自分は胃弱のために腹を押さえながら、洗面器に向かって吐く。ただし何も出ない。出るのは胃液だけだ。ドストエフスキーの文学的苦悩に比べれば自分の苦悩には何の価値もなく。だから私は未来なんか信じられず、あるのは毎朝洗面器に吐き出される黄色い苦悩だけだ」と言った。 「来たっす……これっすよ、これが文芸部のノリなんすよ……他にもいろいろ、すぐ心中したがる人とか、なんか中毒っぽい人とか、色々いるんす……」 「なんかマジで凄いね……」 「いやちょっと待て、この文芸部は明らかに文学の間違ったイメージをばらまいてるぞ」 さすがに黙ってられず突っ込むかがみだった。どうなってるんだようちの学校の文芸部。 そんな三人の様子を、三つ編みの苦悩する文芸部生徒は、どこか面白そうに笑って眺めているのだった。 「で、どう、ssは?」 と三つ編みの生徒はかがみに尋ねる。かがみは微笑する三つ編みの生徒に、少し気後れしながら答えた。 「うん……面白い」 かがみはssに触れてまず、それのレベルの高さというか、面白さに驚いた。なんというか普通に面白く読めるのだ。まるで市販の小説のように。もちろん長さは短いし、拙い部分もあるが、ぐっと感動させられたり、うるうる泣きそうになったり、思わず噴出してしまうほど笑ってしまったりして……こんな世界があるのか、とかがみはびっくりした。 「なんていうか、ちょっと……凄く、面白い」 「へえ、かがみがそこまで言うなんて」 「でしょでしょ!ssは面白いんすよ!」 更に陵桜高校文芸部のssを読んだら、これもまた何人かは壮絶にレベルが高い、特に犬井部長のssは充分に読み応えがあり、作者の教養と知性が窺われ、とにかく凄いと認めざるを得なかった。 ただ同時に、文芸部の一般生徒のssを読むと、今までこの部室のパソコンのお勧めssフォルダばかり読んでいたせいで、過剰にレベルを高く想像していたssの世界には、もっと親しみやすい、甘くて共感できるssもまた多数存在することを知った。部員達の何人かは、キャラクター同士が暖かく甘い世界を築くこと、ただそれを表現することだけに力を傾けていた。もちろん拙いものもあって、実際に皆が皆、お勧めフォルダにあるような異様な文章力の持ち主ではない事を知り安心しつつも、どちらかといえば、原作のファンとしてかがみは、その甘さの方に共感した。 そして確かにこうも思ったのだ。 私も書いてみたい、かも……と。 「どうすか、柊先輩、書いてみませんか?」 丁度その最高のタイミングで、ひよりはかがみにssを書く事を薦めてきた。まるで心を読まれたみたいで、かがみは面白いほど狼狽する。 「え、いや、別に私は……」 三つ編みの生徒がにやりと笑って、どこにあったのかノートパソコンを出してかがみに渡した。 「大丈夫、ここに居る人間はみんなss書き。恥ずかしがることはない。さあ、どうぞどうぞ」 何故か勝手にメモ帳を開いてくれる。いや、余計なお世話ですからね?! 「そっかあ、かがみはもう執筆に入るかあ。それじゃあ、私はその間にss読んでみるから、交代交代」 「ちょっとこなた!」 すばやくこなたは部室の備え付けのPCの前に座り、かがみは自動的にノートPCの前に座らされ、両脇にはひよりと三つ編みの生徒が座った。なにこのベストポジション。 「さあ!」 とひより。 「さあさあ!」 と三つ編みの生徒。 「「さあさあさあさあ!」」 そんな風に二人で声を合わせてかがみに書くように迫るのだ。っていうか、何でここだけそんなに息が合ってるのよあんたら、とかがみは内心突っ込まざるを得ない。 「わ、分かったわよ。こなたがss読んでいる間だけ、ちょっと試しにね」 もともと、コンペに参加してほしい、というのが田村さんの頼みだったんだし、仕方ないわよね……。 「うはー、これが柊先輩のツンデレなんすね!ごちそうさまっす!ありがとー!ありがとーっす!」 「誰がツンデレだ!」 ともかく、そんな短時間でいきなり書き出せるものでもないし、さっきちらっと見た、本当に短い、甘くいちゃいちゃするようなssを書く事にした。いきなり長いssを書くような力は私にはない。 「うーん」 しかし、いざ書こうとするとなかなか悩む。とりあえずキャラクターに関しては、須賀星、という割りといつもちゃらんぽらんな生徒と、その生徒をいつも心配して世話を焼く同級生、日野陽子、という二人の組み合わせに決めた。もちろん、他意はない。 いつも適当で、何かとさぼろうとする星を、叱りながら、なんだかんだ言って、しょうがないわね、と面倒を見てしまう陽子……あれ、なんだろう、奇妙な既視感が……まあ、気のせいよね。 きっと陽子は、いつも星を叱ってるけど、本当に怒っている訳じゃなくて星を心配してて、でもそういう、心配してる事とかを、鬱陶しいって思われたら嫌だから……あと、その心配の中にある恋心を見抜かれたくないから……きっと正論で武装して注意してしまうんだわ。きっとそう、別に身に覚えなんてないけどね! なんとはなしに……宿題を忘れてきて、陽子に見せてくれるよう頼む星、というシチュエーションが浮かんだ。何度も言うが、他意はない。 宿題くらい自分でしなさいよ、と注意しつつ、内心、星が頼ってくれる事を嬉しく思ってしまう陽子の内心……。 気づいたら、そんなssが出来上がっていた。 「ほほーう、いいご趣味をしてますなあ」 「ちょ!?田村さん!何覗いてるのよ!?」 いつの間にかひよりが画面を覗き込み、食い入るようにかがみの書いたssを見ていた。 驚いたかがみがひよりを押しのけようとすると、横に座っていた三つ編みの生徒がにやにやと笑って言った。 「いやー、陽子の内心の『女の子同士で好きなんて……気持ち悪いと思われちゃう』の辺りの心理描写が白眉ですな。初書きとは思えない」 「ちょ!?名も知らぬあなたまで!?」 「うはー、ほんと甘甘っすねえ。しかもなんか、心理描写に奇妙なまでのリアリティがあるっすよ。言いたいけど言えない、女の子同士だから……というあふれんばかりの百合っぷり!星が原作よりずっと洗練されない感じになって、むしろ無邪気な子供でありながらクールなような、はて、誰かに似ているようなこれ……」 「気のせいよ!全部気のせい!」 かがみが顔を真っ赤にして抗議するのを、二人はにやにやしながら見て、ひよりは三つ編みの生徒と目配せしあうとうなずいた。 「ともあれ……」 ひよりと三つ編みの生徒が、アイコンタクトの成果か、同時に親指をたてる。 「「GJ!!」」 あ、とかがみは思う。 いま、私、ss書く人の気持ちが分かった。 お金なんて貰えなくても、何の役にも立たなくても、こうして読んだ人がほめてくれる、喜んでくれる……。 和気藹々と感想を言うひより達のおかげで、自分の周囲にいろとりどりの花が咲く小さな幸せの王国が広がるようで、かがみは初めてssを書いて感想を貰う人間の、輪郭のハッキリした幸福と感動の中に入り込み、その美しく甘い果実を確かに味わった。 ss書くのって、楽しい、かも……。 またもっと書きたい、と思う自然な気持ちの芽生えが、かがみの中に生まれようとしている。 しかしそのとき、かがみの周囲のその小さな幸せの王国を踏みにじり、土足で花を踏み潰す悪鬼の如き存在が近づいているのを、誰も気づかなかった。 その悪鬼のような彼女は、鋭く、これ以上冷淡になれないほど冷たい声で言った。 「下らないssね」 かがみはその言葉にハッと振り返り、かがみの書いたssの画面を、心底の軽蔑の眼差しで見下す犬井部長の姿を見た。 「甘いだけで内容がない。描写も全く凡庸だわ。読者はこのssを読んでも、何も得る事ができないでしょうね」 「部長!」 抗議の目を向ける三つ編みの生徒に、犬井部長はますます軽蔑の度を深くするように言った。 「私にも貴方みたいな茶番のほめ言葉を言えって言うわけ?ドストエフスキーの文学に親しんだ貴方が、こんなゴミのようなssを褒めてる姿なんて茶番よ」 かがみは犬井部長のその言葉に、さっき三つ編みの生徒が褒めてくれて、喜んだ自分が惨めになったような気がした。 「たとえ誰であれ、ssを書いたなら、それを読んだものの率直な感想を拒む事は出来ないんじゃない?私の率直な感想を、それとも貴方達は拒むのかしら?私は今まで、誰のどんな辛らつな感想も、拒んだ事はないけど?」 「初書きとは思えない、丁寧な心理の綴られたssだと私は思います」 あくまでも抗弁する三つ編みの生徒に、犬井部長は苛々とした様子を隠さずに言った。 「丁寧な心理って、だから何?内容もなく、ありがちな星×陽ssじゃない。大体、宿題見せる見せないの、好きだ嫌いだ、レベルの低い、こんなもん書いて、あんたほんとに高校生か?」 その言葉に、今までまったく無反応にPCに向かっていて、そこに居たことさえ忘れられかけていたこなたが勢いよく立ち上がり、犬井部長に凄まじい勢いで掴みかかろうとした。唐突過ぎる豹変に、慌てたひよりとかがみがなんとか反応して、こなたをギリギリで押しとどめた。こなたは今まで誰も見たことのないような心底からの怒りの表情で、かがみも聞いたことのない、初めて聞く低い押し殺した声で言った。 「もういっぺん言ってみろ」 「駄目!駄目っす泉先輩!犬井部長は貧弱の見本みたいなスペランカー体質なんすよ!?運動神経抜群の泉先輩と喧嘩したら死ぬっす!」 「誰がスペランカーよ!」 ひよりに対する抗議の声をあげながらも、犬井部長はこなたの豹変に顔を引きつらせていた。感情の読めない目のまま、こなたが噛み付くように犬井部長に言った。 「あんたがお父さんをけなそうが、かがみのssをけなそうが、ギリギリ許すよ。でもかがみ自身をけなすのだけは、絶対に許さない……!」 「ちょ、いいってこなた、落ち着いて、私は別に気にしてないし、私のssが……拙いのは確かなんだし」 「こいつはかがみに、本当に高校生か、って言った!それはssは関係ない!絶対に謝らせる、謝るまで、絶対に絶対に許さない……!」 かがみは、こなたがこんなに怒るのを初めて見た。こなたが自分のためにこんなに怒ってくれているんだと思うと、かがみ自身の怒りや悲しみは消えて、犬井部長の罵倒もそんなに気にならなくなっていた。 肝心の犬井部長は恐怖で顔を引きつらせつつも、高い自尊心に阻まれ、謝ることは出来ず、意地になったような声音で言うしかなかった。 「私は謝らないわよ。言論は常に自由であるのが文芸部だわ!」 「今すぐ、謝りたくなるようにしてやんよ……」 そう言って拳を握るこなたを、ひよりが必死にすがりついて止めた。 「駄目、駄目っす泉先輩!キャラ変わってます!キャラ崩壊!キャラ崩壊は駄目っす!暴力反対!」 「暴力には屈しないわよ!私は優れたss以外の何者にもうちのめされない!」 犬井部長のハッタリめいた非現実的な叫びに、そうかい、それならたっぷり暴力を味あわせてやんよ……と言う代わりに、こなたはこう言った。 「コンペで私が勝ったら、かがみに謝れ」 と。 こなたが小説を書く能力が無い事を知るかがみとひよりは驚きに顔を引きつらせ、泉そうじろうの娘である、という事だけを知っている犬井部長は真剣な顔をした。 「いいわよ。その代わり、私が勝ったら、部室でこんな風に暴れたこと、私に土下座して謝ってもらうから」 「構わない」 「ちょっとこなた!」 挑戦的に犬井部長をにらみ上げる、鷹のように鋭く険しい表情のこなたの肘を、つつきながらかがみは言った。 「あんた、そんな賭けみたいな事しなくていいから!私は気にしてないし!」 「かがみん、ここまで来たら引けないんだよ。かがみのためだけじゃない、ここで侮辱を流してしまう訳にはいかない誇りが私にだってある。意地と意地のぶつかり合いなんだよ!」 もう引き返す事が出来ない空気に、いつの間にかなっていた。犬井部長は腕を組んで椅子に腰を下ろし、傲然とこちらを眺め、こなたは無言でそれを睨みつけている。三つ編みの女生徒は沈黙して虚空を見上げ、こなたの傍で喧嘩になるのを警戒しているひよりは落ち着きなく、そしてかがみはこなたの制服の肘を持ちながら、最早打ち消す事の出来ないこなたの賭けの言葉の行方を見守るしかなかった。 そして犬井部長は、賭けが決定事項となった事を告げるべく言うのだった。 「三日後のコンペ、楽しみにしてるわよ」 と……。 ……………………… 帰り道、すっかり暗くなった道を二人で歩きながら、かがみはこなたに尋ねた。 「あんた、勝算があってあんな事言ったのか?」 青白い夜が訪れる前の、冷たく澄んだ空気の中を車道を駆ける車の音が過ぎ去っていく。街灯に照らされる髪が夜と同じ青い色をして、こなたは幼い頬を晒しながら、遠くを見る目で答えた。 「そりゃ、もちろんないよー」 「ないってあんた……」 「でもさ、かがみにあんな酷い事言ってさ、黙ってられないじゃん!あそこで黙って引くとかないよ。漢には誇りを守るために戦わなきゃいけない時があるのだよかがみー」 「あんたは女だろうが……」 まあ、友達を守るためにあそこまで怒ってくれたのは嬉しいけどね、とかがみは思い、しかし同時に、ただ友達のためだけに、こなたはあそこまで怒ったのだろうか、と当てのない希望を持ってしまう自分に苦笑した。 「まあ、私のために怒ってくれたのは嬉しいけどさ。ss書かなきゃいけないのよ?」 「そこなんだよねー、ちょっとお父さんに相談してみる」 「あー、おじさん小説家だもんね。いいアドバイスくれそう」 青白い月が既に空に浮かび、車道の車のヘッドライトが流れては消えて明滅している、並んで歩きながらこなたは不意に、何気ない様子を装おうとしながらも、隠し切れない緊張に声を強張らせながら言った。 「かがみのss、良かったよ」 そう言うこなたの目は、奇妙に揺れていた。 「え、あんた見てたの?」 どくん、とかがみの心臓が一つ、大きく脈を打った。 こなたはあの、女の子同士だから言えない恋愛のssを、どう思っただろう? かがみはssの感想とは別の次元で、あのssをこなたがどう思ったのか気になり、奇妙な緊張と、恐怖と期待に襲われる。 こなたはそんなかがみに、どこか震える声で言った。 「うん……見てた、良かった」 互いに探り合うような奇妙な沈黙が二人の間に降りて、うまく言葉をみつけられないもどかしい時間が、遠い車道の音と共に流れていった。 言いたい言葉、聴きたい言葉、たくさんある筈なのに……言えない。 でも本当に言いたくて、言えない言葉は、たぶん……。 ……好き、の一言だった。 かがみは自分が、こなたをどう思っているのか、まるで初めて知ったかのように衝撃を受けて、ますます黙り込んだ。まるで深い沼に自ら沈んでいくみたいに。 ──言えない。この気持ちだけは、言えない。 「あのさ、かがみ……」 「何?」 こなたは一瞬、言葉を探すように視線を外し、本当は言う筈だった言葉を差し替えたみたいに言った。 「絶対、勝つから」 かがみはただ、美しい湖のように澄んだ目をしたこなたを見つめて、うん、と小さくうなずいたのだった。 ……………………………… 「昨日はすいませんっす!私のせいであんな事になってしまって、誠に申し訳ないっす!!」 ズサーっと、教室にひよりがスライディング土下座をしながら入ってきた。しかし、凄い技術だ、膝とか痛くないのかな? 「もういいわよ。昨日も謝ってたじゃない」 放課後の教室で、かがみがお手洗いに行ったこなたを待っている間に、ひよりが土下座しながら教室に来たのだ。本人は軽い気持ちでコンペに誘い、ssの世界なんかを紹介したかったのだろうが、それがあんな結果になったのなら、確かに気が気じゃないだろう。 「でもこのままじゃ泉先輩、あの心底気に食わない外道に、土下座させられちゃうんすよ!柊先輩だって犬井部長のss見たでしょう?ネットにも固定ファンがいるし、ドストだのトルストだのチェーホフだの言う教養溢れる文章を書くガチss書きなんすよ?!犬井部長は!?」 ドストエフスキーって、ドストって略していいのかなあ?とかがみは思いつつ言った。 「対するあいつはスレイヤーズだって読みたがらない筋金入りの素人だしねえ。勝ち目ないかも……」 そう思うと胸が痛くなってくるし、不安になるのは確かだ。しかしそこへ帰ってきたこなたは、極めて気楽な様子で鞄を手に取った。不安になっている様子など欠片もない。 「あ、こなた、今日は、あんたの家に寄るからね」 「お、どうしたんだい、かがみんや。フラグでも立った?」 「立たねえよ。あんたのssの進行具合を見てやるの。誰か客観的に評価できる人が居た方がいいでしょ?」 二人の様子に感動したようにひよりが言った。 「おお!本気でがんばるんすねえ。では、ちょっと私は部活があるのでこれで、ほんと、すいませんっした!」 ひよりはバックスライディング土下座で教室を出て行く、力学的にあの動きはおかしくないか、とかがみは思ったが、その疑問は置いておく。 「こなちゃーん、おねえちゃーん、帰ろうよー!」 という廊下からの妹の呼ぶ声につられて、二人は教室を出た。合流していつもの四人になって歩き出し、こなたがssを書く事になった話をすると、つかさが感嘆の声をあげた。 「こなちゃんすごーい、小説書くんだー」 「いやーでも、実際に書けるかどうかは分かんないんだけどね。かがみなんて、ちゃんと一本書き上げたんだから凄いよ」 「え、お姉ちゃん書いたの!?見たい!見せて見せて!」 あの、言いたいけど言えない恋心的なssを、妹に見せる? 絶対駄目だ、とかがみの本能が告げている。 双子の勘のようなもので、つかさはあのssから読み取ってはいけない、知ってはいけない秘められた想いを探り当てかねない。 「嫌よ、恥ずかしい。大体、ssってのは原作知らないと面白くないものなんだからね」 「いやいやかがみん、ssの中には原作知らなくても楽しく読めるものもあるんだよ?むしろ、ssから原作に入っていく人間もいるくらいだし」 「私のssは違うだろ!とにかく、つかさに見せるなんて絶対嫌だからね!」 「酷いよお姉ちゃん、私だけ……」 しゅん、と悲しそうになるつかさの表情に、う、と心が痛むが、こればかりは見せられない、許せ妹よ。 「まあまあ、つかささん。しかし、同人創作とは、文学的ですね。多くの文学者が、同人活動を経験しているものですし」 「いやみゆきさん、みゆきさんが想像しているようなやつじゃないから……」 「でも犬井部長のは、本当にそんな感じよね。文芸創作みたいな」 かがみは、こなたが文芸部の部長とコンペで対決する、という事だけを伝えた。そうなった余り愉快ではない経緯の説明は省いて。 「へー、面白そ~」 つかさは無邪気に笑い、みゆきは、何か一瞬考えて言った。 「それなら、投票ボタンを連打すれば、泉さんを勝たせる事ができますね」 「いや無理よ、みゆき、Ipとかで特定できるから。連続投稿は禁止の筈よ」 みゆきはにっこりと笑って言った。 「そこは、工夫次第で何とかできますから」 「え……」 みゆき怖えええええ!! 賭けをしていること、教えなくて良かった、とかがみは安堵する。いくらなんでもそれは卑怯だものね。 「まあそれは最後の手段にするよー」 「すんなよ!?」 「何かお手伝いできることがあったら、何でも言って下さいね」 まあともあれ、みゆきやつかさは、素直に応援してくれている。 まったく、がんばりなさいよね、とかがみはこなたに向かって心の中で呟いた。 ……………………… こなたの部屋のPCが、静かな起動音をあげている。 その画面に映し出されるのは、昨日の夜書かれたというこなたのss。 その内容はこうだ。 『きょうも陽子に宿題見せてほしいゾ! 毎日にように宿題を忘れる私。 しかしそれが学生というものであった。 ただし学生だから忘れるというものでもない。 だから学校へ行くのは自然な事であった。学生なんだから。 宿題を忘れた私。 陽子はそんな私の優しく宿題を見せてくれる。それは陽子だからできることであった。それは陽子以外では出来ないという意味である。優しさだから。 そんなさびしい私の見る宿題。 それは口うるさい担任教師に提出されなければならない。彼女の言う「もう、自分のためでしょ、宿題をするのは」というのはまさに正論だった。学生として。 そして──』 「うがあああああああああああああ!!」 「ちょ、かがみ!かがみ落ち着いて!!」 なんだよこれ!?お前正気か!?と言いそうになるのをかがみはグッとこらえた。書いたssをけなされる悲しみは十分に分かっていたから、しかし、しかし……いくらなんでもこれは無いだろ!? 「いやー、自分でも余りの駄目さにびっくりだよ」 「駄目って分かってるんだ?!」 「そりゃ分かるよー、どんだけ長いことオタクやってると思ってるのさ。でも、駄目だって分かってもどうしていいか分かんないんだよ」 「いきなり書き出しの文の時点で読者をどん引かせるとか、接続詞を連発しすぎとか、学生だから、って何の説明にもなってないのに連呼しすぎとか、主題が宿題や学生にかかりすぎて何が書きたいか分からないssになってるとか、そんなに学生であることを連呼して何が言いたいんだとか、まあ色々駄目なところはあるが、これはちょっとやそっとで形になるレベルじゃないぞ……」 「だよねー」 「分かってるのかよ!」 絶望した! こなたの余りのss書き能力の低さに絶望した! 「もうこれ本当やばいよねー、あははは」 「あんた……犬井部長のss読んだか?」 「うんにゃ、全然」 「とりあえず、見てみろ」 かがみはパソコンを操作し、陵桜高校文芸部のサイトまで飛ぶと、すぐに犬井部長のssを開いた。ブラウザいっぱいに犬井部長の文章が浮かび上がる。 『向かいあわせに六つの雑居房のならんだ保護所の廊下には、まのぬけた間隔をおいて、昼間から黄色い裸電球が点されていた。巨大な蛍籠のようにみえる金網が、中に蹲っている容疑者たちの姿を映して、それ自身がかすかに蠢動しているようにみえる。もの悲しい流行歌をくちずさむ声がしていた。内勤の警邏に監視された選挙違反が二人、洗面所に通ずる廊下の長椅子に腰かけて煙草をすっていた。片方の手で燻る煙草をもち、銀色に光る手錠をはめられた片手は、バンドを取りあげられたズボンの上端をおさえている……』 「うがあああああああああああああ!!」 「なんであんたが暴れんのよ!」 「いやだって、こういう長い文章を読むとついつい……っていうか、これ、イエみてssなんだよね?」 「まあ、私も正直内容には余りついていけないんだけど、左翼闘争がどうしたこうした、政治犯がどうしたこうした、みたいな内容のイエみてssなのよ」 「全然イエみてじゃねえ!?」 「でもまあ、文章力はこなたと比べると段違いよねえ……」 とにかく文章力は犬井部長の方が圧倒的だ。勝ち目がない。 後編へ コメントフォーム 名前 コメント (≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-07-24 08 57 06) ⇩じゃあ、もうyou原作はまっちゃいなよw -- 名無しさん (2010-10-16 01 53 26) こなかがssは読むが原作はキャラしか知らない自分… -- 名無しさん (2010-04-05 02 15 30)
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関連作品 http //www34.atwiki.jp/luckystar-ss/pages/586.html『幻想(ゆめ)への回帰』 http //www34.atwiki.jp/luckystar-ss/pages/584.html『風呂ssゆたか編』 http //www34.atwiki.jp/luckystar-ss/pages/583.html『風呂ssこなた編』 ID XOI8eVGG0氏とID Y1KG2POC0氏による合作。 序盤はID XOI8eVGG0氏によるもの。 「ねえ…そう君…」 「ん?」 「幸せになって欲しいね…」 「うん、そうだな」 かなたの両手に優しく抱きかかえられた小さな赤ん坊。 よほど気持ちいいのか、湯船に使ったままうとうとしている。 「はは、こいつこのまま寝ちまうんじゃないか?」 「ふふふ、少なくとも今は幸せそうね?」 「あぁ、そうだな。でも、心配しなくてもこいつはきっと幸せな人生を過ごしていくよ」 そうじろうは湯船に手を入れ、少しだけ空気に触れている赤ん坊の肩にお湯をかける。 「どうして分かるの?」 かなたは不思議そうな顔で無精ひげの残る夫を見つめた。 「簡単なことだよ!俺たちの娘じゃないか。これ以上の幸せがどこにあるんだよ?」 顔が熱くなっていくのが分かる。 「俺と、なによりもかなたの産んだ生命(いのち)だ。こんなに幸せな奴はこの世界のどこにもいないよ!」 そういって豪快に笑うそうじろうを見て、目頭が熱くなる。幸せを感じる。ぬくもりを、暖かさを…。 「ふふふ、そう君らしいね」 「そうか?ははは、まさに幸せはここにある!そうだろ、こなた?」 その瞬間、小さいこなたが笑ったような気がすした。 ここからはID Y1KG2POC0氏による続き。 風呂は気持ちがいい。 それにネタも思いつく。 そう言えば家族三人そろって入った事もあったか。 あれから随分と時間が経ったものだ。 あのすぐ後に、お前は入院することになったんだよな。それで死んじまった。 全く時間の過ぎるのは早いものだ。 残されてしまったこなたは、もう高校三年生になる。 あの時よりもずっと大きくなってるんだぞ。 もう、昔のように高い高いは出来ない。少し切ないよ。 それでもやっぱりお前に似たんだろうな、こなたのやつ、お前みたいに身長の低さを悩んでるんだ。 お前に見せてやりたいよ。本当にお前にそっくりなんだぞ。 約束したよな?こなたの髪を、お前の様にのばすんだって。ちゃんと守ってるぞ。 こなたの髪の毛は、見事なくらいにお前の髪型に似たぞ。 こなたのやつもあの髪型は気に入ってるようだし、多分しばらくはあのままだろうな。 しかし、こなたは……。あいつは、俺との生活を幸せだと感じているのか? 確かにあの時、俺はあいつは幸せな人生を送ると言った。 でもな、不安なんだ。 幼稚園、小学校、中学校。 その時に通知表に書かれていたのは、『もっと友達を作りましょう。』とか『積極的に話してみましょう』ってな具合だった。 ……あいつ、あの時はきっと友達が少なかったんだろうな。 楽しい筈の時にほとんど笑わず、つらい筈の時にほとんど泣かなかった。 自分の思っていることを他人に表現するのが、どうしても苦手なようなんだ。 不器用で育児なんてした事のない俺には、どうしてもこなたの我がままを聞いてやることが出来なかった。 炊事や洗濯や掃除、そして空いた時間はこなたの相手をするだけではなく、俺の仕事も進めなくてはならなかった。 だからきっとあいつは、いろんな事を我慢するようになったんだと思う。 自分の思いをアピールすることを、あきらめてしまったのか。 だとしたら、これほど悲しい事はない。 でもな、最近はよく笑うんだ。 どうやら高校では友達に恵まれているらしい。 全く、これで少しは安心できたよ。 後は……。 泣くことを思い出して欲しい。 それとも俺の心配しすぎなのか? どこか俺の知らないところで、こっそり泣いているのかも知れない。 「こなたは今、幸せだと感じていると思うか?なあ……、かなた……。」 俯き気味だった俺は上を見上げた。 すると部屋の天井のすみに浮かぶぼんやりとした白い影が、まるで微笑んでいるかの様に俺を見下ろしていた。
https://w.atwiki.jp/cabal-zinbutsu/pages/42.html
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プロローグ 俺はSOS団に入って、 まあハルヒはもちろんの事宇宙人未来人超能力者に振り回された事はある訳だが、 何でもないクラスメイトに振り回された覚えはないね。 朝倉・・・あいつの正体は長門と同じ宇宙人製アンドロイドだったし、 喜緑さん・・・あの人もやっぱり同じだ。あっ、そもそも上級生だったか。 鶴屋さんも大きな力を持ってるらしいが、振り回されてるというよりも見守ってくれている立場だ。 コンピ妍の面々や谷口国木田だって当然そうだ。むしろこちらから迷惑を掛けてると言った方が正しかろう。 唯一の例外は生徒会会長だが、あのお偉そうなお方にも古泉の息が掛かっていたので、 純粋な意味で振り回された訳じゃないだろう。大体俺は当人の本心も知ってるしな。 まさかこれで今更谷口辺りがハルヒの世界改変に絡んだりしたら、 俺はいよいよ持って自分の首にロープを巻き付けるに違いない。 少なくともあいつが宇宙人未来人超能力者でもなければ、まして異世界人だなんて信じたくも無いね。 というよりも、ハルヒが自由に世界を変えられるのだとしたら、 間違ってもそこ等辺の適当な奴を異能力化したりはしないだろう。 それに少なくとも既に北高に居る人間がそうなら、とっくに俺達とコンタクトを取っていないとおかしい。 もちろん古泉の機関の要員や、喜緑さんのような穏健派の宇宙人は居ても直接関係はない。 何故そのようになっているのかと言うと、 基本的に団員と未だ二人しか来ていないSOS団へのお悩み相談者以外は、 ハルヒが徹底的なスルーを決め込んでいるからだ。 ハルヒにとっちゃ普通の人間に褒められようが虐められようが正直構ったことではなく、 あまりの無愛想っぷりと反応の乏しさから、相手の方もすぐに飽きてしまうようだ。 で、スルーされなかった方はと言うと、100ワットと俺が常日頃比喩している満面の微笑みか、 あるいはこれでもかという程プレッシャーだけは無駄に掛かる殺人的に不機嫌な光線を振りまくのだ。 嬉しさの限界は見たことがないが、 不機嫌な方の限界は俺だけが見た―――あれはもう思い出したくも無いね。 とまあ、少しどころかヤバいんじゃないかと思うくらいの深い感情でお出迎えしてくれる訳だ。 しかし、俺にも学校内での交友関係っていうものがある訳で、 それの相手は当然SOS団に限ったことではない。 男子とは結構な数の奴と話したりしてるし、女子相手でも多少は話す幅が広がった。 話していれば当然相手に対して気持ちを抱いたり抱かれたりする事もあった訳で、 俺も当然、SOS団以外の相手に対してもそこそこの愛着は持っていたのだ。 もちろんその話仲間を失ったり、傷つけたりする事は気持ちのよい事ではないね。 しかし、まさかそこが抜け道となり、あんな事になるとは思いもよらなかった。
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Project512_Part3-もくじ- Part1はこちら Part2はこちら Part4はこちら Part5はこちら Part6はこちら Part7はこちら Part8はこちら Part9はこちら ──阪中が主役のSSに挑戦なのね、の巻── 【プロローグ】 【阪中大地に立つ!】 【阪中の孤島症候群】 【阪中の古都珍騒動】 【阪中の退屈】 【阪中の憤慨(偏執者一直線!)】 -特別書き下ろし- 【阪中の紹介(1)】 【阪中の紹介(2)】 #あははははははははははははははははははははははははは!!!!!!!!!!!!!!!! ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ _. ‐  ̄ ヽ、 / ヽ-、 / _. -、 ヽ . / ,. / ,. | i |/ / / || ! | | / X、 _.. -¬ | | | ∨ ∧マ ‐f乏!リ| 」,.-、 ′ | ||| リ ,! ,′ ヽ.ト||、 __ ,.イ‐ ´ / . `|l \`´ / | | `r─i ´ V ./ _.ユ-´| ハ ヽ、_ ;.ァ7 / / ヽゝ- /// /`ヽ / _..、 . / V /` y゙´ _. -.ニ‐_二ヽ | | / / // / -大野木- 茶道部。 阪中、成崎、佐伯と仲良し。 (涼宮ハルヒの公式より) ・ ・ ・ 【プロローグ】 阪中が主役のSSを書いてもらえる。@チャック 俺が書くのか誰かに書いてもらえるのかどっちなんだ(゚д゚) 【阪中、主役となる!?】 ──県立高校に進学してか(略)、この春からわたしは二年に進級したのね。 阪中「1年5組出身、阪中菜乃音。ただの人間には興味ないのね、この中に宇宙人、 未来人、異世界人、超能力者が居たらわたしの所にくるのね。以上!」 大野木「ねえ阪中、さっきの自己紹介だけど・・・」 阪中「いい事思いついたのね!自分から探しに行けばいいのね!」 大野木「ちょ・・・!、一体何を!?」 阪中「大野木さんなんかふてぶてしそうな顔つきだからキョンくんの代わりやるのね。」 大野木「ナニゲに酷い事言われてない!?」 阪中「めがね属性キャラは成崎さんが居るのね。」 成崎「えっ!?何やるの?」 阪中「佐伯さん存在感薄いからマスコットキャラになるのね。」 佐伯「微妙すぎる配役!?」 阪中「後は転校生を連れてくるのね!」 橘「ここ、どこなのです?あたしなんで連れて来られてるのです!?」 阪中「世界を大いに盛り上げる阪中の団結成なのね!」 ──こうして波乱万丈の一日が始まったのね。 目次に戻る。 ・ ・ ・ __ __ / ´ ̄`ヽ`! . / 了 -、 ヽ\ l / \ ヽ ∨ , / Y / / ヘ ヘ ヘ ヘ. , / | l/ | |、 ヘ | | | | / ヾ |,. ゝ-}-\ A-ュ1.、| |! 〈 ト ∨ ,r¬`ヽ , 〒ミl. /} ノ ヽ ヽ. l、 {ヽ. ,! }ー{. l_ノ ル レ′ ) `l `ヽ -ニ- ヽ-イ / . f l. \ ‘ / r ノ ヽ,rワ ` ーf ヽ、/ ) ( / ,/ ( ヽ \ ( `r f ヽ- ..二コ ゙! `! ヽ._ ̄l Y,. -─-| ,r‐ __ノ ノ ! ` | l (_ -成崎- 美術部。 阪中、大野木、佐伯たちと仲良し。 (涼宮ハルヒの公式より) ・ ・ ・ 【阪中の孤島症候群】 阪中「夏だから合宿するのね!と、いう事で江ノ島に来たのね。」 大野木「ちょ、H県から江ノ島とかどんだけ!?」 成崎「書いてる人が関西知らないから・・・」 佐伯「葉山とか逗子とかもうちょっとズレた方が海岸きれいなんだけどねー」 大野木「近県のDQN珍走団が集まってくるから汚いのよね。」 橘「あたしも今日は遊ぶのです!ここなら森さんに会わないと思うのです!」 阪中「でも島って言うより山っぽいのね、エスカレーターと階段ばっかりなのね。」 大野木「よくわかんない神社とか遺跡とかいっぱいあるわよ。」 橘「島の裏側は断崖なのです、ちょっと怖いのです。」 成崎「橘さん落ちたりしないでよ、ここ岩場で本気で危ないから。」 阪中「でもここ橋がかかってるから孤島じゃないのね、遭難したりはしないのね。」 ──帰り道なのね。 阪中「駅が悪趣味な竜宮城テイストなのね、この電車で帰るのね。」 大野木「鉄道マニアには江ノ電がおすすめよ。」 成崎「日帰り?ねえ日帰り?」 【阪中の古都珍騒動1】 阪中「成崎さんがうるさいのですぐ帰るのは止めるのね。 古泉珍騒動があがってるからわたしたちも近場の古都行くのね。」 大野木「結局江ノ電乗るんじゃない。」 成崎「プロットも何も無しに即興で書いてるからね。」 橘「そういう事で鎌倉へ向かうのです。あと古泉じゃなくて古都なのです。」 阪中「汽笛一声江ノ島を、はやわが電車は離れたり~♪なのね。」 大野木「八幡宮の石段に、立てる一木の大いちょう~♪」 成崎「別当公暁の隠れしと、歴史にあるはこの陰よ~♪」 橘「鉄道唱歌とかジャ○ラック的に大丈夫なのですか?」 阪中「多分古い曲だから大丈夫だと思うのね。」 大野木「と、いう事で鎌倉よ」 成崎「いざ鎌倉!」 阪中「長谷で大仏見るのね。」 成崎「・・・大仏の前でエクスカリバーとか売ってるんだけど。」 佐伯「若旦那が跡継いでから『やっちゃったー』って感じ?」 大野木「観光客だけじゃなくてコスプレイヤーとかRPGマニアとかも来てるわね・・・。」 【阪中の古都珍騒動2】 阪中「でも古都だけど別に大した騒動おきないのね。」 大野木「しかたないでしょ、宇宙人も未来人も別に居ないんだから。」 橘「(あたしいらない子なのですか?!(ガーン))」 成崎「どうやってオチをつけるのかしら?」 漱石「ろっぽんぞー」 佐伯「あ、古いオカ板のコピペにあった怪奇現象が!?」 漱石「ろっぽんぞー」 阪中「別に面白くない怪奇現象だからほっとくのね、漱石さんで切符買うのね。」 漱石「ろっぽんぞー」 大野木「夏目漱石の千円札って今自販機で使えたっけ?」 阪中「隣の北鎌倉に来たのね。」 大野木「ここってお寺の境内無理やり線路通してるんだっけ?」 阪中「でも別に普通のお寺なのね、駅も狭いだけなのね。」 佐伯「駅前で以前書いてる人が何かやらかしたらしいわ、禁則事項だけど。」 橘「また行数制限なのです、どうやってオチをつけるのです?」 【阪中の古都珍騒動3】 阪中「帰るのね、これ以上ローカルな地域踏み入ると住所が特定されてしまうのね。」 成崎「箱根湯本で『第三新東京市にようこそ』って看板見たかったなー」 佐伯「それは写真でしか見たこと無いみたいよ。」 大野木「普通に寂れた観光旅行しただけじゃない、夏って設定なのに泳いでないし。」 阪中「江ノ島に来れば首チョンパとか四肢切断とか見れると思ったのに残念なのね。」 橘「それなんてエ○フェンリー某なのです?そういうグロ路線はいけないと思うのです!」 漱石「ろっぽんぞー」 阪中「漱石まだいたのね、全部切符代にするのね。」 ・ ・ ・ __ ,r ´ `丶、 ,ノ _ \ . / r‐ ´ `ヽ 、 ヽ / | __、 ヽ i | | ´ ̄` ´__ !、 || | | r1¨T ヽリ| | | | | | l | ` ´ 、 l. | / ヽ. ! l ! _, /./} / ヽ ,. l ト、 ` ,イ/ /′ \.l | ` - ,._/レ ノヾ ├ 、 / \ ___、 \ ,r<\ Y´,. -ヘ. l`ト、 /⌒ヽ\\ Y  ̄| | | | l \\\ ヽ | l | |! -佐伯- コーラス部。 成崎、阪中、大野木たちと仲よし。 (涼宮ハルヒの公式より) ・ ・ ・ 【阪中の退屈1】 阪中「ちょっと!大野木さん、わたしのプリン食べたのね!?」 大野木「ちょ、鎌倉編あれで終わり?w」 佐伯「あ、ごめん、プリン食べたのあたし。」 成崎「結局一般人が四人集まっても普通の事しかできないよね。」 橘「(あたしは森さんオチ要員なのですか・・・)」 大野木「とりあえずヒマだと思って企画持ってきたわよ。」 阪中「『部活対抗バレーボール大会』、でも人数足りないのね。」 大野木「援軍も連れてきたわ。」 鈴木、日向、柳本「「「よろしくー」」」 阪中「また地味な子ばっかりなのね・・・」 鈴木「地味ってゆうなー!」 柳本「鈴木は名前地味だけどバレー部員なのよ。」 日向「あたしは女子レスリング部よ、女の子と組んず解れつするのなら任せて!」 柳本「涼宮ハルヒに一泡吹かせてやるって聞いて助っ人に来たわ!」 大野木「とりあえず六人制で運動部員優先でチーム組んでね、あたしたち補欠で。」 【阪中の退屈2】 ハルヒ「有希!みくるちゃん!『部活対抗バレーボール大会』に出るわよ!」 キョン「やれやれ、どうせ俺らも手伝わされるんだろ?谷口と国木田も呼ぶのか?」 ハルヒ「今回女子の部だからキョンたちは出られないわ。 みくるちゃん、鶴屋さん呼んできて!」 みくる「ひゃ、ひゃ~い!」(トテトテトテ) 長門「今回のバレーボールは六人制、あと二名足りない。」 ハルヒ「阪中ちゃんに頼んだけど、あっちはあっちで出るんだって・・・」 キョン「(ハルヒって友達少ないからなぁ・・・)」 ハルヒ「哀れむような目で見ないでよ(グスッ)」 長門「…大丈夫、わたしたちがいる。」(ポン) 鶴屋「ハルにゃ~ん!お姉さんに任せるっさ!!」 財前「文化祭ではお世話になったわね!あたしはENOZの財前舞よ!」 榎本「義を見てせざるは勇なきなり!同じく榎本美夕紀!」 岡島「何やるかよくわかんないけど!同じく岡島瑞樹!」 財前「別に軽音部でバレーなんか得意じゃないけどね!ダッポン!」 みくる「これで6+補欠一名でしゅ!バレー大会出られましゅよ!」 ハルヒ「人数も揃ったし行くわよー!」 一同「「「「「「めがっさー!」」」」」」 みくる「ちなみに中西さんが三年であと二年生でしゅ。やっとわかりましゅた。」 #(学年はライブアライブ当時) 【阪中の退屈3】 阪中「行くのねー!」 柳本「パース!」 日向「トース!」 鈴木「アターック!」 橘「体育会系女子集めただけあって地味にすごいのです!」 鈴木「地味ってゆうなー!」 大野木 佐伯「「がんばれー!」」 成崎「なんで眼鏡っ娘のわたしがレギュラーなの?!」 橘「阪中さん良く見ると長身でかっこいいのです・・・ドキドキなのです。」 佐々木「くっくっ、橘さんたちなかなかやるじゃないか。」 橘「あうっ!?佐々木さん違うのです!これは浮気じゃないのです!まだ何もしてないのです!!」 佐々木「橘さん、その件に関してはかまわないよ、むしろ百合属性同士で良いじゃないか。 それよりも君がなぜか北高に転入してる世界なんだから僕だけ他校生なのは 不公平だと思わないかい? 僕も仲間に入れて貰いたいと思ってね。くっくっ。 どうだろう?、阪中さん、僕も仲間に入れてもらえないかな?」 阪中「佐々木さん歓迎なのね、これで本家SOS団から一本取るのね!」 成崎「佐々木さんレギュラー代わって、美術部員のわたしより向いてると思うの。」 佐々木「任せてくれたまえ、くっくっ。」 【部活対抗女子バレー大会、エントリー一覧。】 ───かくして部活対抗バレーボール大会の幕は開けたのね。 どうなるか書いてる人もまるっきり予想付かないのね。 ちなみにチーム編成はこうなのね。 ・阪中チーム 阪中(コーラス部) 鈴木(バレー部) 柳本(新体操部) 日向(レスリング部) 橘 (転入生) 佐々木(転入生) 補欠 大野木(茶道部)、佐伯(コーラス部)、成崎(美術部)。 ・SOS団女子部チーム ハルヒ(SOS団) 長門(文芸部) 鶴屋(無所属) 財前(軽音部) 榎本(軽音部) 岡島(軽音部) 補欠 みくる(SOS団) 【阪中の退屈4】 喜緑「それでは、部活対抗女子バレーボール大会を開催します、主審の喜緑江美里です。」 九曜「───副審の───周防───九曜…──」 喜緑「東方、SOS団女子部チーム」 ハルヒ「さーかかってらっしゃい!」 九曜「──西方、阪中団チー───ム──」 阪中「今日ばかりは負けられないのね!」 柳本「涼宮伝説もここまでよ!」 鶴屋「にょろ~?黄緑さん、いきなり決勝戦にょろ?」 喜緑「いえ、他のチームはSOS団の名前を聞いたとたん辞退しました。 あと私は喜ぶ、と書いて喜緑です。」 ハルヒ「あたしたちの事なんだと思ってんのよ!」 みくる「(暴虐魔人とかDQNとかじゃないでしゅかね・・・?)」 佐々木「くっくっ、話が早くていいじゃないか。涼宮さんとお手合わせ願いたかったんだよ。」 柳本「いざ尋常に勝負よ!」 喜緑「(長門さん、宇宙的能力は封印して頂きますよ)」 長門「(…チッ)」 【阪中の退屈5】 喜緑「それでは試合開始です。(ピッ)←笛」 阪中「行くのねー!」 橘「パスなのです!」 鈴木「トス!」 柳本「アターック!」 ハルヒ「狙いが甘すぎるわ!あたしが止め・・(バコォ!)アッー!顔面だけは!顔面だけは!」 鶴屋「ボールはまだ生きてるにょろ!」 岡島「任せて!トスよ!」 財前「ダッポンアターック!! (スポーン)あ、抜けちゃった・・・」 成崎「(バコォ!)へぶっ!?」 喜緑「(ピピー!)阪中チーム1点です。」 ハルヒ「ちょっと!柳本!さっきあたしの顔面狙ったでしょ!?」(鼻血) 柳本「何よ偶然よ偶然!、それよりあんたらこそ補欠席狙ったでしょ!!」 財前「誤解だって、あたしら運動部じゃないから慣れてなくってさ!」 九曜「───止め─て──試合に──戻る───」 喜緑「次行きますよ。(ピッ)」 阪中「い、行くのねー!」 佐々木「パス!」 鈴木「トス!」 柳本「アターッ・・・」 ハルヒ「チェストォォォ!!」(ドゴス!) 柳本「ウボァ!」 一同「「「け、蹴ったぁ!?」」」 【阪中の退屈6】 喜緑「(ピピーッ!)涼宮選手、今のは反則です、審判として退場を命じます。」 ハルヒ「何よ偶然なんだから仕方ないじゃない、今の技溜めコマンドだから暴発しちゃったのよ!」 鈴木「いつこのシリーズ格闘ゲームになったのよ!?」 佐々木「涼宮さんいくらなんでも強弁に過ぎるんじゃないかな?」 みくる「涼宮しゃん、とりあえずここはいったん引くでしゅ、わたしが代わりに出ましゅから・・・」 ハルヒ「みくるちゃんは黙ってて!」(パシッ) みくる「あうっ!?ぶ、ぶったでしゅね!おやじにもぶたれた事ないのに!」 鶴屋「にょろ!?みくる自重するにょろ!殺意の波動はまずいにょろ!!」 日向「あたしが止めるわ!女の子と組んず解れつするのならまかせて!」(ガッシ!) みくる「甘いでしゅ!鶴屋さんのセクハラタッチで常日頃鍛えてるあたしには効きましぇん!」(ボカッ!) 岡島「向こうも実力行使に出たぁーっ!?」 榎本「えーい!面倒だやっちまえー!」 ハルヒ「そうよそうよ!!うりゃーっ!!」(ドゴス) 佐々木「君たち、こういう時こそ冷静にだnウグッ・・・!!」 橘「アッー!佐々木さんが!佐々木さんが!!」 佐々木「涼宮さん!僕だって怒るときは怒るよ!一度君もやられる立場になってみるといい!」 橘「佐々木さんに手を出すならあたしも黙ってないのです!!」 (チャーン!ドーン!ゴーン! ) 阪中「あ、あわわわわなのね、みんなやめるのね!わたしのために争わないでなのね!」 大野木「ちょっと!審判も止めてよ!」 佐伯「審判なにやってんのよ!」 長門「えいえい。」(ガシガシ) 喜緑「ちょ、ちょっと長門さん、どさくさ紛れに審判椅子蹴らないで下さい!」(グラグラ) 長門「宇宙的インチキは使っていない、問題ない。えいっ。」(ゲスッ) (ガターン!) 喜緑「へぶっ!?、・・・なーがーとーさーんー!!(ゴゴゴゴゴゴゴゴ)」 長門「やりすぎた、今では反省している。」(脱兎) 喜緑「待ちなさいっ!!」 九曜「────収拾───不能…────」 【阪中の退屈7】 岡部「えー、残念な事に、昨日の球技大会で乱闘騒ぎがあり負傷者が多数発生した。 うち八名が俺のクラスの生徒だった。先生悲しいぞー、減給処分されたぞー。」 由良「そういえば今日欠席者多いよね。」 高遠「もしかして退学?」 谷口「そういや涼宮もいねぇな。」 キョン「もう知らん。」 岡部「えー本来なら退学になっても仕方が無い所だが、乱闘の関係者は停学一週間と 奈良の禅寺に修行しに行くこととなった。先生悲しいぞー。」 花瀬「ハンドボールオチが無いっスね」 ・ ・ ・ 阪中「ひどいのね、結局涼宮さんに出番持っていかれたのね。」 大野木「なんであたしたちまで巻き添え食らってるのー!?」 佐伯「騒ぎの中心はやっぱりあいつらじゃない!!」 成崎「わたしなんて気絶してただけなのに!」 柳本「メインキャラの壁は厚かった・・・」 鈴木「地味ってゆうなー!」 ハルヒ「うっさい!あたしも修行させられてるんだから我慢しなさい!」 佐々木「くっくっ、僕まで巻き込まれてしまうとは迂闊だったよ。」 橘「でも佐々木さんとの愛の共同作業なら修行も耐えられるのです。」 鶴屋「にょろ~、平和の尊さを知ったにょろ。」 -阪中の退屈(完)- もくじに戻る ・ ・ ・ _. - ヽ、 / ,.-、 ,. ┬、 ヘ / ,r ─ァ¬‐.-ヽ ヘ . / // / .| ヘ ヘ ! | { 、_,イ ハ 〉__ヘ | | | ̄ヽ ̄ 二--- | | | vt.、 _ | l ヽ |lソ ´ト1 `| / |. | ¨ ,′ / | \ ‐ / / | _ノ/ ヽ _. -7 ./ , ヽ_ `¨ア,. ┐ _/| / ./ / ! 「 ̄ l/ _| / / ,//| ∧ |ヽ_`_、 /,.イ ∠_‐<,.-1| | ヾ \ ! / /‐-、ア ``/,二二ゝ -柳本- 新体操部に所属し、ハルヒの事は苦手。 (涼宮ハルヒの公式より) ・ ・ ・ 【阪中の憤慨1】 会長「阪中くん、君を呼び出した理由に心あたりはあるかね?」 阪中「愛の告白なのね?、喜緑さんがいるのに会長酷いのね、見損なったのね。」 会長「違う!君が作った”世界を多いに盛り上げる阪中の団”についてだ! 部活としても同好会としても学校としては認めていない! しかしだね、解散を 命じる前に君の釈明を聞いておく必要がある、そう言う事だよ。」 阪中「別に学校に認めてもらう必要はないのね、わたしたち別に部活に所属してるのね。」 会長「・・・するとなんだね、前回の部活対抗バレーは?」 喜緑「『コーラス部VS軽音楽部』、という事になりますね。人数的に。」 会長「・・・うちの文化部は武闘派ばかりなのかね?」 喜緑「文芸部+αがあの人たちですからね。」 阪中「それじゃ帰るのね。」 会長「待ちたまえ阪中くん! そ、そうだ文芸部と勝負すると言うのはどうだね? それで勝てば君たち阪中団を同好会として推薦してあげよう、そうすれば若干だが 予算も配布されるようになる、どうだね?」 阪中「なにか私たちを涼宮さんと戦わせたいみたいなのね。でもまた暴れられると困るのね。」 会長「私にもいろいろと事情があるのだよ(古泉め・・・)。 どうだね、文集をそれぞれ出してもらえれば良い、文化的な対決方法だから 今回は乱闘にはならないだろう。」 【阪中の憤慨改め偏執者一直線!2】 阪中「・・・と、いう事でわたしたちが会誌を出す事になったのね。」 大野木「また安請負してきちゃって、あんたはともかくあたしたちが何書けってんのよ?」 佐伯「あたしたちには荷が重過ぎない?書いてる人もきっと展開考えてないわよ!」 成崎「絵だったら書くけど、これでも美術部所属だから。」 柳原「あたしたちも協力するわよ!」 鈴木「前回は涼宮ハルヒに酷い目にあったしね!」 阪中「五組メイトとSOS団の対決なのね!」 橘「あたしと佐々木さんが忘れられてるのです!」 佐々木「僕たちが目立ったら主役キャラより目立ってしまうじゃないか、くっくっ。」 ・ ・ ・ 成崎「手島『榊・・・、俺はお前のことが!』」 大野木「豊原『アッー!後藤くんダメだよそんな事っ!』」 阪中「なんでクラスの男の子を掛け算してるのね、これじゃ同人誌なのね。」 橘「佐々木『僕は大切な事に気が付いたよ、橘さ・・・ 佐々木「橘さん、僕をネタにするのは止めてくれないか。」 【阪中の憤慨改め偏執者一直線!3】 ハルヒ「キョン!また会誌作るわよ!」 キョン「おいおい、そりゃ使い古されたネタだろ、過去の良作SSと比較されるっぜ?」 みくる「きっと書いてる人もネタ考えずに難しいテーマ選んじゃって後悔してましゅよ。」 ハルヒ「うっさい!阪中ちゃんとの勝負がまだついてないわ!今回は何が何でも勝つわよ!」 キョン「やれやれ・・・。」 ・ ・ ・ キョン「俺が『学習コラム』・・・。」 古泉「僕は『恋愛物』だそうです。」 みくる「『架空戦記』って・・・、何書けばいいんでしゅか?」 長門「『日常おもしろエッセイ』…。」 ハルヒ「あたしは『替え歌』って何よ?!誰こんなの入れたの。」 キョン「いや、そもそもくじ引きでお題出すこと自体間違いだろ。」 ・ ・ ・ 古泉「『うートイレトイレ!今トイレを求めて全力疾走してる僕はごく普通の男の子。 強いて違う所をあげるとすれば男に興m』」 長門「『せんキャベツにはマヨネーズも醤油も合う、ドレッシング各種やソースも 組み合わせればせんキャベツだけで一ヶ月はもつ、ユニーク。』」 ハルヒ「有希と古泉くんは順調ね!」 キョン「妹に教えてるから小学生レベルの問題なら書けるんだが・・・」 ハルヒ「キョン!それでいいわ!適当に埋めちゃって!」 キョン「『ここに6このれいとうぎょうざがあります。 これをぜんぶ食べて生きのこれるかのうせいはどのくらいでしょうか?』」 みくる「『ずぎゅーん!ずどどどどど!どががががが!ばきゅんばきゅん!パフパ(中略) RX-75ガンタンク(全高15m本体重量56.0トン全備重量80.0ト(中略)は敵を倒したんでしゅ。凄いでしゅね!』」 ハルヒ「みくるちゃんいいわよ!擬音と資料本からのスペック丸写しでページ埋めちゃえばいいのよ!!」 キョン「ところで締め切りいつなんだ?」 ハルヒ「今日の夜よ!」 キョン「マジか!?」 ハルヒ「明日の朝には印刷終えて配ってないとダメだからね!」 【阪中の憤慨改め偏執者一直線!4】 ──翌日 谷口「よっ、国木田!おはらっきー!」 国木田「あ、谷口、なんか人だかりできてるんだけど何なのかな?」 谷口「ん?なんだありゃ、うちのクラスの女子じゃねえか。」 国木田「なんかコスプレして配ってるね。」 阪中「阪中団の会誌なのね!一人一部ずつなのねー!」 大野木「貰えコノヤロー!」 佐伯「もってけ同人誌!」 阪中「あ、谷口くんと国木田くん!これ一部ずつあげるのね、会誌なのね。」 国木田「あ、ありがとう、でもそれ何のコスプレ?」 阪中「多分きっとおそらく東京○スの作業服なのね。参考なのね↓」 ttp //chat-ichigo.blogspot.com/2006/06/eva.html 大野木「ちなみに小説2ページ、成崎の漫画(ラフ)が6ページ、残りは あたしたちのコスプレ写真と東○ガスの製品紹介だよ!」 谷口「ムッハー!湯沸かし器にかこつけて入浴中の女性(にょしょう)の写真がてんこ盛りでゲス!」 喜緑「・・・会長、いいんですか?あれ認めちゃって?」 会長「うあああしまった!こいつら涼宮より常識人だと思ってた俺が間違ってた!!」 喜緑「コスプレも手渡しも禁止って伝え忘れてましたよね・・・。」 校内放送「キンコンカンコーン!、生徒会長、生徒会長、風紀指導部がお呼びです、至急職員室まで来てください。」 会長「喜緑くん、行ってくる・・・。私の悪運もここまでのようだな・・・。」 喜緑「会長・・・、安らかに眠ってください・・・。」 【阪中の憤慨改め偏執者一直線!5】 長門「なーがとー、なーがとー、たっぷり、ながとー。」 みくる「へぶるるるる、へぶぶるるるる・・・・、はうぁっ!?」 長門「ぐっもーにん。」 みくる「長門しゃん、赤い寝袋に入って跳ね回らないでくだしゃい、夢に見ましゅた!」 ハルヒ「なによ、朝っぱらからうるさいわね!」 みくる「あ、おはようございましゅ。」 長門「ちなみに徹夜で泊り込んで製本していた、誰も状況を説明しないのでわたしが言う。」 ハルヒ「ってもうこんな時間じゃない!もう登校し始めてる生徒いるわよ!キョン!古泉くん!起きて!」 キョン「ん?なんだもうこんな時間かよ。」 古泉「せっかく泊り込んだのに、昨日はキョンタンを掘る暇もない忙しさでしたよ。」 ハルヒ「早く行くわよ!キョンと古泉くんは会誌持って急いで来て!」 キョン「急かすくらいなら全895ページとかアホみたいに重たい本にするなよ。」 みくる「内容の98%がわたしの書いた小説の擬音なんでしゅけどね。」 ・ ・ ・ SOS団一同「「「「「はぅあっ!?」」」」」 【阪中の憤慨改め偏執者一直線!6】 阪中「会誌貰って欲しいのねー!一人一部ずつなのねー!」 佐伯「さあさあ御用とお急ぎの方もよってらっしゃい見てらっしゃい!」 大野木「持ってけドロボー!!」 ハルヒ「なによ!なによなによ!会長の奴前回コスプレも手渡しも禁止とか言ってた癖に!」 長門「今回わたしたちも言われてない。」 みくる「・・・またバニーガールでしゅか?」 ハルヒ「あったり前じゃない!あたしだって負けてらんないわ!身体じゃ負けないわよ!」 キョン「待てハルヒ、俺たちもバニーとか言うなよ!」 ハルヒ「キョンたちは六尺褌よ!!そういう層の人気狙いなさい!!」 古泉「ウホッ!流石は団長ですね。素晴らしいアイデアかと。」 キョン「古泉お前はいい、黙っていろ。」 ハルヒ「行くわよ!」 ・ ・ ・ みくる「あ、あの~涼宮しゃん・・・他のコスプレじゃダメでしゅか?」 ハルヒ「何言ってるのよ!阪中ちゃんたちに負けてもいいわけ?!」 長門「胸が余る…。」 みくる「で、でも今日は突然のことなので、あの、無駄毛のお手入れがしょの~・・・」 長門「寸法が合っていない。」 ハルヒ「そこがいいんじゃない!マニアックな層にウケるわよ!」 キョン「おーいハルヒ~!古泉どうにかしてくれ~!!」 古泉「あああキョンターン!キョンターン!情熱を持て余します!ふんもっふ!ふんもっふ!」 ハルヒ「でかしたわ古泉くん!それでBL好きのハートもキャッチよ!」 キョン「会誌の内容で勝負してくれ!頼むから!!」 【阪中の憤慨改め偏執者一直線!7】 谷口「お、涼宮たちまたやらかしたぞ!?」 国木田「あ、朝比奈さん?!こ、これはマニアック路線だね!」 山根「ウヒョー!朝倉さん以来のマイスメルエンジェル登場か!?」 ハルヒ「さあこっちはSOS団の会誌よ!無料配布だからどんどん持ってっちゃって!」 長門「もってけ」 みくる「ふええええええ、こ、こりはヤヴァいでしゅ、わたしだけ絶対に映像化できましぇん!!」 キョン「古泉!会誌配れ会誌!俺を追うな!!」 古泉「ハァハァ!もう辛抱たまりません!キョンターン!キョンターン!」 ・ ・ ・ 阪中「はぅあなのねっ!?」 大野木「涼宮団露出激しすぎよ!!」 佐伯「胸なんて飾りです!エロい人にはそれがわからないんです!」 鈴木「なんかマニアック路線にも手を出してるし!!」 成崎「わたしのめがねっ娘属性だけじゃ太刀打ちできないわ!」 柳本「男の子たち9割以上向こうに流れちゃったわ!ムキーー!」 日向「腐属性の女子も向こうに流れ出してるわ!」 佐々木「ふーむ・・・、これは憂慮すべき事態だね。」 橘「佐々木さん、あたしたち存在消えかかってるのです!ここで目立つのです!」 阪中「佐々木さん何か良い案あるのね?」 大野木「あたしたちも脱ぐとか?!」 佐々木「それは得策とは言えないね、現代のメディアでは露出が過多でみんな 食傷気味だと思うよ。それに・・・、実に悔しい事だが僕たちが脱いでも プロポーションで涼宮さんや朝比奈さんに勝てる逸材は居ないのが実情だよ。」 佐伯「じゃああたしたちには打つ手無しって事?」 佐々木「こっちはマニアック萌え路線を強化するのさ!」 橘「衣装はあたしが用意してくるのです!」 【阪中の憤慨改め偏執者一直線!8】 佐々木「さて、橘さん、僕のメモどおりの衣装を準備してくれたかな?」 橘「バッチリなのです!、これであたしたちも登場した意義があるのです!!」 阪中「珍しく橘さんが頼もしいのね!きっと明日は雪なのね!」 佐々木「ではまず橘さんはコレを着てもらえないかな?」 http //shop.at-x.com/ftproot/itemimage/GN0705014_02.jpg 橘「茶髪ツインテール以外になんか共通点が無い気がするのです。」 佐々木「くっくっ、書いてる人が書店のPOPで見間違えたらしいよ。」 橘「きっとVIPの見すぎで視力が落ちているのです、かわいそうな人なのです。」 佐々木「佐伯さんと柳本さんはコレだよ。↓」 http //g-ec2.images-amazon.com/images/G/09/ciu/87/4e/cee8d0b28fa0aaefeeb17110.L.jpg 佐伯「ロードローラーっ!!」 柳本「あたしの方はちょっと強引な気が・・・。」 佐々木「鈴木さんは↓のお姉ちゃんでどうかな?」 ttp //netto199.hp.infoseek.co.jp/swf/sssh.htm 鈴木「なんかもう見境ないわ・・・」 佐々木「そして僕はドアラの着ぐるみだよ。」 http //img.7andy.jp/bks/images/i5/R0321555.jpg 橘「そりゃまたなんでなのです?!」 佐々木「くっくっ、ここで僕の美貌を隠すことによって阪中さんを引き立てつつも希少性に よって僕の魅力をアピールするのさ。個性とは没個性の中でこそ引き立つんだよ。」 橘「よくわかんないけどなんか凄そうなのです!」 【阪中の憤慨改め偏執者一直線!9】 コンピ研部員A「すみませーん、『駄目です入力受け付けません!』って言ってくださーい!」 阪中「シンクロ率400%なのね!」 コンピ研部員B「すみませーん、ロードローラー音頭歌ってもらえないですかー?」 佐伯「全部残らずペッタンコ~♪」 柳本「提供・ザンスカール帝国」 コンピ研部員C「すみませーん、ネギ食べてもらえませんかー?」 ドアラ「(モグモグ)」 コンピ研部長「あ、ドアラさん『全然関係ねー』のポーズとってもらえませんかー?」 ドアラ「全然関係ねー!全然関係ねー!」 橘「佐々木さんの作戦当たったのです、客足大分戻ってきたのです!」 ドアラ「くっくっ、露出のインフレは今や飽和状態だよ、多彩な萌え路線こそが今の日本に必要な物さ。」 ・ ・ ・ ハルヒ「むうぅぅぅぅ・・・、結局あっちに人流れちゃってんじゃない!どういう事よ!?」 長門「(カパカパ、カパカパ)…サイズ合ってない。」 ハルヒ「895ページもある豪華版なのに!本の質も売り子の色気も負けてないはずよ!」 みくる「と言うか嵩張るのが一番の原因な気もしましゅ、最初の頃集まってた人たちも 貰ってくれなかったり、その辺に捨ててったりと惨々たる状況でしゅよ。」 ハルヒ「えぇ~い!こうなったらあたしたちも脱ぐわよ!六尺褌くらいやってやろうじゃない!」 みくる「涼宮しゃん!なんか女として大事な物を第一宇宙速度突破で投げ捨ててる気がしましゅ!」 キョン「誰か古泉を止めろ!助けてくれ~!」 古泉「アハハハハハハ、待ってくださいよキョンターン!ハァハァ。」 会長「きっ、君たち!そろそろ自重したたまえ!!」 【阪中の憤慨改め偏執者一直線!10】 キョン「そこの人!後ろのガチホモを止めてくれ~!」 古泉「ウホッ!会長もよく見たら良い男ですね!僕のテトドンをくらえ~!ふんもっふ!」 会長「因 果 直 突!」 古泉「グホァ!・・・ハッ!?ぼ、僕は一体何を・・・!?」 会長「こ、古泉!涼宮を早く止めねば・・・、涼宮を早く止めねば!!」 ──回想@生徒指導室 会長「・・・ただいま参りました。」 森「挨拶は抜きよ、事態は急を要します。今回の涼宮ハルヒの暴走は女として三回半ひねりで 道をはずれて行っています。なんとしても阻止しなさい!出来ませんでは良心がない!」 会長「はい必ずや・・・、必ずや止めて参ります・・・。」 会長「(回想終わり)と、言うことだ。古泉、失敗したら俺もお前も森さんに折檻されてしまう・・・。」 古泉「僕とした事がキョンタンの魅力に心を奪われてしまいました、不覚です。」 ハルヒ「みくるちゃん!早く脱ぎなさいよ!六尺褌ならあたしが締めてあげるわ!」 みくる「ふえぇぇぇぇぇぇ、そりだけは堪えてつかあさい!そりだけは堪えてつかあさい!」 長門「…わたしは?(カパカパ)」 古泉「涼宮さん!」 会長「涼宮くん!」 古泉「露出だけが魅力ではありません!どうか服を着てください!」 会長「そうだぞ涼宮くん!妙にスカートの短い北高セーラーの方が萌えではないか!」 古泉「僕も実は北高セーラー萌えなんですよ!キョンタンにも北高セーラー着てほしいくらいです!」 ハルヒ「なによ、そのとってつけたような理由! 聖パウロも言ってるじゃない! 心に愛が無ければどんな言葉も相手の胸に響かないって!」 阪中「その通りなのね涼宮さん!」 【偏執者一直線!11】 ハルヒ「阪中ちゃん?」 阪中「着飾る事よりも・・・、勝負よりも・・・、大事なのは愛なのね! 涼宮さん、わたしは涼宮さんがどんな姿でも愛せるのね! わたしはこの勝負に勝ったら涼宮さんを手籠めにしようと思っていたのね、 でもそれじゃダメなのね、力ずくでは身体を手に入れられても心は通わないのね! 愛しあう事が大事なのね!ラブアンドピースなのね!」 みくる「わたしがかわいいのに空気キャラなのも愛が足りないからでしゅね!」 古泉「僕が何回掘ってもキョンタンのハートが手に入らないのも愛が足りないからですね!」 ドアラ「くっくっ、阪中さん美味しい所持っていくじゃないか。」 ハルヒ「うっさい!愛なんて形の無い物にお金は払えないわ!」 キョン「ハルヒ、ここはなんか良くわからない哲学っぽい事でも言って締めとけよ。」 阪中「涼宮さんは意地っ張りなのね、わたしが肉体を通じて愛を教えるのね。」 ハルヒ「アッーーーーーーーー!!!!百合だけは!百合だけは!!」 大野木「なによこの投げっぱなしなオチ!?」 佐伯「阪中だけガチ百合キャラとして目立っててずるいわ!!」 成崎「これにて一巻の終わり。」 会長「っていうか公然Y褻だろうが!校内でだけはやめてくれ!!」 -偏執者一直線!(完)- 目次へ戻る。 ・ ・ ・ ・ ・ _ _. ´ `´ ̄`ヽ、 / ,. 、 \ . / ./ 、 、 / / | \ ! | {ノ、 | ヘ -ヽ、_ | | | ヘ. ト、 \.ヘ ` | | ヽ| rヘ` `ーィ¬、. ′ ヽ `! Lノ h_.イ / ヽ l、 _ lィ / ト\  ̄ ./|/ / . j,ハヽ __,. ´ ル_ / | ) \ , r.r‐ ´ ∠` / \ | | | /-、`ヽ/ ,. →、 | | | /`ヽ./ /,r,二 -鈴木- バレーボール部で、実は榊の事が好き。 (涼宮ハルヒの公式より) ・ ・ ・ ・ ・ 【阪中菜乃音の紹介・第一部】 阪中「皆さんにわたしとわたしのお友達の紹介をしようと思うのね」 佐伯「オリキャラだと思ってる人とか居そうだよね」 阪中「わたしも佐伯さんも『消失』ではただの名簿の水増し要員だったのね」 佐伯「阪中はいいよね、『ワンダリングシャドウ』のメインキャラだったし」 阪中「『分裂』でも名前が出たのね、国木田くんくらいのポジションにはなれたと思うのね」 大野木「あたしなんかモブキャラとしての出番すら殆どなかったわ!」 成崎「あの・・・、何故かわたしの同人誌が出てるんだけど・・・」 阪中「そういう目立ちかたは女としてちょっと抵抗あるのね」 ・阪中菜乃音 阪中「お題は『阪中が主役のSS』なのに全然目立てなかったのね」 大野木「でもオチはあんたじゃない」 佐伯「涼宮ハルヒの希少なお友達よ、SOS団以外で涼宮と普通に仲良くしてんの阪中だけじゃない?」 成崎「初登場は『消失』、『憤慨』収録の『ワンダリングシャドウ』で主役格、 そして『分裂』でも話題になってレギュラー化しそうで、わたしたちの中で 一番出世してるんじゃないかな?」 佐伯「涼宮の自己紹介の時のリアクション芸も話題ね」 大野木「あだ名は『なのねちゃん』とか『魔法大女リリカルなのね』?」 佐伯「いかにも脇役っぽい無個性なルックスなのによくよく見たらアラ不思議!」 成崎「とっても背が高いんです!」 大野木「朝倉(160cm)と比べて・・・170~165cmはありそうだよね」 成崎「小柄なわたしとよく一緒にいるから際立ちます!」 阪中「き、きっと遠近法なのね!」 ・成崎早苗 阪中「わたしと一番の仲良しさんなのね」 成崎「良くお話してます」 大野木「大きな丸めがねとフワフワした髪型でとっても目立ってるのが成崎だよ」 佐伯「そのうち阪中の友達として原作に逆輸入されるんじゃない?」 阪中「原作に出た暁にはこのSSは黒歴史になるのね」 大野木「変な喋り方したりする設定とか出来たら面白いよね」 成崎「そういうキャラの立ち方は嫌ナリ~」 佐伯「同じ小柄なめがねっ娘だけど、由良さんとは髪型が違うからすぐ見分けられるよ!」 ・佐伯寛子 成崎「ちょっとお姉さんっぽい雰囲気なのが佐伯さんです」 阪中「体育のシーンで涼宮さんを厳しい視線で一瞥してるのが佐伯さんなのね」 大野木「他にも着替えの時に何故か植松くんを見て声上げて怒ってたりと ちょっと気が短そうな佐伯です」 佐伯「仕方ないじゃない、男子がみんなバカでスケベだからよ! 涼宮見てだらしない顔してる連中はあたしが叱ったげるわ!」 阪中「でも佐伯さん笑うと可愛いのね、本当は優しいと思うのね」 ・大野木可奈子 阪中「クールビューティーというかサイレントマジョリティというかシークレットウェポンなのね」 成崎「モブキャラオブモブキャラな大野木さんです」 大野木「・・・カメラ枠の外でリアクション芸してたのよ」 佐伯「国木田くんのほうが画像でも目立ってるわね」 ・ ・ ・ _.. ─…ー、 / ー 、 . / , ヽ . / / /´ _ 、 ヘ / / / / ,.ィ´ `ヽ. l.| ! |/ | ,イ / l.l. 川 | . ヽ l | {.弋l !|  ̄7ハ|、ヽ. | | \| ヽ_X¨} ヘ¨`ヽ ヽヽノ/ ヽヽ| ´ ,. └ ,.r─{ー ヽ ー‐ ィ | ヘ ノ`ヽ、 _,. ´ |ン | r´ ノノ / / ! ム ’/ー‐、(,r ´ /,. ┴、 _)ィ l /二ヽ. 人. (r /,二 _jム ’/ ン , ドゝ/ || | | / // / -日向- 女子レスリング部。鈴木、柳本と仲よし。 (涼宮ハルヒの公式より) ・ ・ ・ 【阪中菜乃音の紹介・第二部】 阪中「第二部では応援に来てくれたみんなを紹介するのね」 鈴木、日向、柳本「「「よろしくー」」」 柳本「ここで頑張って涼宮より目立ってみせるわ!」 鈴木「地味ってゆうなー!」 阪中「柳本さん、涼宮さんかわいそうな子だからもっと優しくしてあげて欲しいのね」 日向「女の子同士で組んず解れつするならまかせて!」 鈴木「地味ってゆうなー!」 阪中「日向さんはある意味わたしのライバルっぽいのね」 ・日向真琴 阪中「おさげ髪で優等生っぽい雰囲気なのが日向さんなのね」 鈴木「あなたの学校にも一人は居そうな地味なルックス!」 柳本「でも見た目に反して女子レスリング部でとっても武闘派!」 日向「女の子同士で組んず解れつするなら任せてね!」 阪中「わたしのもそうだけど、何か画像にノイズが混じっているのね」 柳本「編集した人がアレがナニな人だからじゃない?」 阪中「かわいそうな人なのね」 ・柳本晶 阪中「髪型や顔が個性的なのね、リボンもちょっと珍しい雰囲気なのね」 柳本「キャラ立ってていいでしょ、本来ならあたしが主役やってても良かったくらいよ!」 鈴木「でも由良さんや成崎さんのほうが人気あるよね」 柳本「世の中の男に見る目がないだけよ!」 ・鈴木志緒 鈴木「じ、地味ってゆうなー!」 柳本「日本で一番多い苗字だから仕方ないじゃない」 日向「むしろ地味キャラとしてキャラが立ってるわ」 阪中「キョンくんの苗字も『鈴木』って説が根強いのね」 柳本「涼宮の自己紹介の時の表情がかなり悲壮感漂ってるんだけど、何かあった?」 鈴木「今は言いたくない・・・」 ・ ・ ・ 佐々木「とまあもっともらしく名前が書いてあるけど、書いてる人が3分くらいで 適当に考えた代物だよ、『公式』では苗字だけしか設定されてないからね。」 橘「あたしたちが何故か北高に転入している改変世界での設定なのです、 原作や二期で別な名前が設定されたらこっそり編集して黒歴史にするのです」 佐々木「僕たちが北高に編入しているだけでなく、原作での二年進学時のクラス替え 設定を無視していたりもするね」 橘「皆さんは佐々木さんの名前は気にしちゃいけないのです!」 佐々木「くっくっ・・・」 ・ ・ ・ ・ ・ _ ----- 、}} _ , ´ ´ `ヽ、 / \ / ヽ / r=ミィz、 ヽ / / / | | ∥ | ヽ ノ / 〃 ハ | | 八 | 〉 /〃 │ /| / lィ/ハ{ ,、--┼‐ト||、 / |/{ | /十ニミ | ィテ=、ヽ|} j| ! ヽ ル r { トイ` {じ″′ /こル′ ヽトr‐ヽ `=  ̄ /)} } {入ハ 〈 /ソ/ `ト、ヘ ___, /゙´ / ヽ \ ,イ川|/ ヽトト、`ヽ、 /トハ/ ヽ Y⊥ ` ー‐ __」| ′ | | 〉 | ̄| l / / /` ̄| | | 「終わりなのね。『ワンダリングシャドウ』でまた会うのね。」 Menu Top Part1 Part2 Part3 Part4 Part5 Part 6 Part7 Part8 Part9 Part10
https://w.atwiki.jp/nagatoasakura/pages/53.html
17スレ目 その7 806 名前:VIPにかわりましてパー速からお送りします[sage] 投稿日:2007/07/25(水) 20 31 40.45 ID 9lx7/FQo すまない、仕事があるから徹夜は無理だ では加工で誤魔化しまくった白ワンピ朝倉さんを置いていきますね ttp //scribbledata.hp.infoseek.co.jp/tfeiharuhi/tfei302.jpg どっかで深夜のプール話を見た人はティン☆と来たかもだが、あれも私です ついでに 796の喜緑さんSSも更新してたり さぁ次は長門だちょっと遅れそうだけど 877 名前:VIPにかわりましてパー速からお送りします[sage] 投稿日:2007/08/14(火) 21 58 27.63 ID ulZoeSEo 休日なしで先週からの連続出勤最終日\(^o^)/ 明日休みだから何かやりたいとか思うが夏バテで体力ヤバイです 使い回しでスマンが今の心情は↓コレ ttp //scribbledata.hp.infoseek.co.jp/tfeiharuhi/image/neco.jpg 今月後半は連休がチョコチョコあるよ・・・頑張るよ・・・疲れた眠いよ・・・ 911 名前:VIPにかわりましてパー速からお送りします[sage] 投稿日:2007/08/17(金) 19 00 25.97 ID Ig7hYyIo ギコナビ使いは私だけか。他試してないだけだが 取り敢えずコミケ行ってきたよ落書き ttp //scribbledata.hp.infoseek.co.jp/tfeiharuhi/image/72.jpg 昼頃行ったから暑かったし目当て売り切れてたし 行くと同人活動してみたくなるけど踏み出せないまま幾年月
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/2282.html
プロローグ 俺はSOS団に入って、 まあハルヒはもちろんの事宇宙人未来人超能力者に振り回された事はある訳だが、 何でもないクラスメイトに振り回された覚えはないね。 朝倉・・・あいつの正体は長門と同じ宇宙人製アンドロイドだったし、 喜緑さん・・・あの人もやっぱり同じだ。あっ、そもそも上級生だったか。 鶴屋さんも大きな力を持ってるらしいが、振り回されてるというよりも見守ってくれている立場だ。 コンピ妍の面々や谷口国木田だって当然そうだ。むしろこちらから迷惑を掛けてると言った方が正しかろう。 唯一の例外は生徒会会長だが、あのお偉そうなお方にも古泉の息が掛かっていたので、 純粋な意味で振り回された訳じゃないだろう。大体俺は当人の本心も知ってるしな。 まさかこれで今更谷口辺りがハルヒの世界改変に絡んだりしたら、 俺はいよいよ持って自分の首にロープを巻き付けるに違いない。 少なくともあいつが宇宙人未来人超能力者でもなければ、まして異世界人だなんて信じたくも無いね。 というよりも、ハルヒが自由に世界を変えられるのだとしたら、 間違ってもそこ等辺の適当な奴を異能力化したりはしないだろう。 それに少なくとも既に北高に居る人間がそうなら、とっくに俺達とコンタクトを取っていないとおかしい。 もちろん古泉の機関の要員や、喜緑さんのような穏健派の宇宙人は居ても直接関係はない。 何故そのようになっているのかと言うと、 基本的に団員と未だ二人しか来ていないSOS団へのお悩み相談者以外は、 ハルヒが徹底的なスルーを決め込んでいるからだ。 ハルヒにとっちゃ普通の人間に褒められようが虐められようが正直構ったことではなく、 あまりの無愛想っぷりと反応の乏しさから、相手の方もすぐに飽きてしまうようだ。 で、スルーされなかった方はと言うと、100ワットと俺が常日頃比喩している満面の微笑みか、 あるいはこれでもかという程プレッシャーだけは無駄に掛かる殺人的に不機嫌な光線を振りまくのだ。 嬉しさの限界は見たことがないが、 不機嫌な方の限界は俺だけが見た―――あれはもう思い出したくも無いね。 とまあ、少しどころかヤバいんじゃないかと思うくらいの深い感情でお出迎えしてくれる訳だ。 しかし、俺にも学校内での交友関係っていうものがある訳で、 それの相手は当然SOS団に限ったことではない。 男子とは結構な数の奴と話したりしてるし、女子相手でも多少は話す幅が広がった。 話していれば当然相手に対して気持ちを抱いたり抱かれたりする事もあった訳で、 俺も当然、SOS団以外の相手に対してもそこそこの愛着は持っていたのだ。 もちろんその話仲間を失ったり、傷つけたりする事は気持ちのよい事ではないね。 しかし、まさかそこが抜け道となり、あんな事になるとは思いもよらなかった。
https://w.atwiki.jp/meteor089/pages/93.html
涼宮ハルヒと憂鬱 日常系ほのぼの作品 長門かわいい 発表日 タイトル メインキャラ 引用元 2009/05/13 長門「注射は怖い……」 長門有希、朝倉涼子、キョン ぷん太 2009/12/29 長門「夏休みサイコー!」 長門有希、朝倉涼子、喜緑江美里 ぷん太 2010/05/12 長門「コンロと土鍋の準備は出来ている。来訪予定時刻は?」 長門有希、朝比奈みくる、古泉一樹、朝倉涼子 ぷん太 朝倉かわいい 発表日 タイトル メインキャラ 引用元 2010/07/14 キョン「1番抱きまくらにして寝たいのは」 キョン、朝倉涼子、古泉一樹、長門有希 ぷん太 2011/04/25 キョン「その旅行は抱きまくらを持っていってもいいのか?」 キョン、朝倉涼子、涼宮ハルヒ、長門有希、鶴屋さん ぷん太 戻る
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1 唯とあずにゃん 2016/09/02 http //jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14921/1472826314/ 戻る 名前 コメント すべてのコメントを見る ssを書いてる方にも、読む我々にも両方に勇気がもらえるss。 -- (名無しさん) 2016-09-11 21 13 49 ちょっとひねくれつつも…とこの人の世界観すき。 -- (名無しさん) 2016-09-08 22 03 23 な、ん、と、か、読めた。 -- (エル・プサイ・コングルゥ) 2016-09-07 20 50 30 そうだな、末永く続いてほしいよな -- (名無しさん) 2016-09-07 10 15 34 キャラが立ってるし、話もおもしろかった。 酷いとは思わなかったよ。 -- (名無しさん) 2016-09-04 18 21 22 何か色々とべただし酷いなと思ったが、ちゃんと従来の味、一貫した物語を構築してるのは見事。 読み続けることしかできませんが、支えていければと思います。 マクロスやけいおん名作ssへのオマージュと受け取りました。 -- (名無しさん) 2016-09-04 17 17 06